バレーボール 

本当に、韓国には勝てるだろうと思いましたが、まさかストレート勝ちをするとは思ってもいませんでした。(自分の予想は3-1の勝利でした) 
この論文を書いている段階では、2位のロシアがイタリアにフルセットの末負けた事によって、日本が台湾に勝利すればアジア1位と最終予選1位の座をゲットする事ができるのです。 
 
第1セット 日本25−19韓国 (7-8 9-6 9-5) 
日本 吉原(以下トモ)、竹下(以下テン)、高橋(以下シン)、大友(以下ユウ)、栗原(以下コウ)、木村(以下サオリ)→佐々木(以下レオ) リベロ 成田(以下イク) 
韓国 4 M.J. Ku 5 S.N. Kim→15 S.Y. Kim 6 K.H. Choi 7 M.K. Park→3 H.M. Kang 9 S.Y. Chang 13 D.Y. Jung リベロ 8 J.Y. Nam
全日本は、イタリア戦と同じメンバーを韓国は韓国バレー界の全盛期を築いた3選手をそのままスタメン起用というある意味では、この試合の為に呼ばれたといっても過言ではないような感じでした。 
最初は韓国が日本のお見合いなどによるレシーブミスに乗じてリードをするけど、ユウとシンのブロックやアタックで韓国との差を詰めていきいました。 
イタリア戦で活躍を見せたサオリやコウは韓国の世界屈指のレシーブ力の前にアタックが決まらない状態が続いていました。 
前者の2人の活躍があり中盤以降に逆転を果たした全日本は、2回目のテクニカルタイムアウト時に柳本監督が早くもサオリとレオの交代のカードを引きました。 
これがこのセットそして全体の試合の流れを掴んだといっても過言ではないと思います。 
SAや得意のバックアタック等で4連続ポイントを取れば、ようやくエンジンのかかったコウがサーブポイントとクロスで韓国のレシーブを突き破って韓国を突き放しました。  
第2セット 日本25-19韓国 (8-6 8-4 9-9) 
日本 トモ テン→大村(ワンポイントブロッカー) シン ユウ コウ レオ リベロ イク 
韓国 3 H.M. Kang→11 M.J. Kim 4 M.J. Ku 6 K.H. Choi 7 M.K. Park→15 S.Y. Kim 9 S.Y. Chang 13 D.Y. Jung リベロ 8 J.Y. Nam 
第2セットは、序盤は日本がリードするも審判のきわどい判定もあって韓国がじわじわと追いかける展開となりましたが、コウとユウの活躍(前者はバックアタックやスパイク、後者は移動攻撃にブロック)もあり、中盤以降はじわじわと点差が広がっていきました。 
コウのスパイクはクロスにストレートに打ち分けて、韓国のレシーブを突き崩していましたしイクを中心にレシーブが安定していたから、全体的に安心して見られたのでしょうか。 
後半は、韓国が持ち前の守備力が発揮してレフトとセンター(厳密に言うと、アタッカー3人組)からの強力なアタックから、徐々に点差を詰められて来ましたが序盤から中盤にかけての大量得点差が効いてこのセットももぎ取りました。 
このセット日本の交代は1セットに続き1人でしたが、韓国は流動的にメンバーが動いていました。その中には、韓国の3人組のアタッカーの1人も含まれていました。 
第3セット 日本25-15韓国 (8-3 8-6 9-6) 
日本 トモ テン シン ユウ コウ レオ リベロ イク  
韓国 4 M.J. Ku 5 S.N. Kim→7 M.K. Park 6 K.H. Choi 9 S.Y. Chang 13 D.Y. Jung 15 S.Y. Kim→3 H.M. Kang 
第3セットは1、2セットの勢いの差がそのまま出たように思えます。 
キャプテンであるトモさんがベテランらしい安定したプレイを見せて、昨日のインタビューで述べた「まだまだ突っ走ります」というコメントが響くようなプレイを見せていました。(本当に、勝負所ではいい活躍を見せていました) 
攻守に渡り韓国を圧倒する形となり、印象に残すのが難しいほどの一方的なセットになりました。 
因みに、この試合レオ、コウ、ユウで43得点を挙げたのに対して韓国は例の3人のアタッカーで取った得点は6割弱の26得点でした。
それに、韓国顔負けの守備力を見せればこの試合はほぼ一方的にまったのも頷けるような感じでした。 
最後のターンである24-15には、途中出場ながらMVP級の活躍を見せたレオのジャンピングサーブで1セット目に続く2度目のサービスエースを取って、日韓戦を制して2大会ぶりの五輪出場件権を手に入れました。 
 
当初は本当に勝てるのかと思いましたが、試合が続いていくにつれて尻上がり的にパフォーマンスレベルを上げて最後は10点差をつけての勝利となりました。 
ある意味では、90年代は韓国に苦杯を飲まされた感じですが、2000年代はこの勝利によって完全に韓国に引導を渡したといった感じでしょうか。 
イタリア戦やこの韓国戦のような高パフォーマンスを発揮すれば、メダル争いを繰り広げる事ができるのではないでしょうか。 
要は、15ヶ月前は暗黒時代の真っ只中にいた全日本は世界のトップクラスと十分に戦えるレベルまで成長した事なのです。