バレーボール

日本(A1) 0-3 中国(B4)(20-25 22-25 20-25)
韓国(A3) 0-3 ロシア(B2)(17-25 15-25 22-25)
イタリア(A2) 2-3 キューバ(B3)(23-25 25-14 25-22 14-25 12-15)
ブラジル(A1) 3-2 アメリカ(B4)(25-22 25-20 22-25 25-27 15-6)
準決勝の組み合わせは
中国-キューバ
ロシア-ブラジル
予選リーグに比べたら、遥かに良い試合をしていたが、結局準決勝以降を見越して戦った中国に勝負所を制されてストレート負けをくらったところに、実力差の大きさを物語れたな。
しかし、中国の監督はうまいチェスの戦いをしているようでしたね。
場面場面で、選手の交代をする事で個人個人がうまく役割を最大限に果たせるようにしたし、タイムアウトのタイミングも的確で、全体的な流れを維持できていましたからね。
流石は、激戦のBグループを首位通過しただけあって安定的な試合展開でした。
大山加奈が大砲の片鱗を見ることができたし、大友愛の秘策であるバックブロードも見ることができた所に、今日のレシーブの良さが垣間見られたな。
吉原知子も、イタリア戦ではマークされてダメだったがその他の試合では、安定的な活躍をみせていました。
佐々木みきは、グループリーグの序盤こそは強心臓ぶりを見せつけましたが、スーパーサブの方が存在感がありましたね。
世界のエースの可能性がある大山加奈とは対照的に、栗原恵は格上の対戦ではノーインパクトに終りましたね。
高さと器用さはあるだけに、より巧いプレーヤーになって決定率をあげていかないと北京では代表落ちという危険性もある。
高橋みゆき竹下佳江に関しては、身長の問題があるから何ともいえないけど、こちらも前者はレシーブ、後者はトス技術を向上しないと大型化の流れに呑み込まれそう。
全体的に振り返ると、やはり力負けの五輪でしたね。
戦力差のあるギリシャケニア戦では、多少のミスでも振りきれるのだが、韓国のような実力が同等のクラスや格上の対戦では、質が求められるのだが、日本の試合の質が一向に良くならないので、後者の4試合がストレート負けだというのも当然のことだといえる。
そういう意味では、アテネでは全日本の限界が垣間見れたのかもしれない。
とはいえ、柳本率いる全日本の真の真価が求められる最初の舞台は2006の世界選手権である。
そこは、ある意味ではメダル獲得の最初のチェックポイントになると思う。
今後、求められるのは世界級のエースを生み出す事、サーブレシーブの改善、プロ意識の向上(Vリーグのレベルアップか、海外移籍)、高さが追い求められないのなら、ブラジルのようなスピードアップと中国のようなプレー精度の向上であろう。
とにかく、次の北京五輪へ向けて一層の奮起を期待する。