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読売新聞:尼崎事故、特異な「転覆脱線」か…死者106人に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000005-yom-soci
兵庫県尼崎市のJR福知山線で25日朝、快速電車が脱線した事故で、県警と尼崎市消防局などは28日、先頭車両から高見隆二郎運転士(23)の遺体を含む計9遺体を収容した。
今回の事故で確認された死者は計106人になった。
鉄道事故で100人以上の犠牲者が出たのは1963年に起きた横須賀線横浜市)の鶴見事故以来で、戦後6件目。
一方、今回の事故は、カーブ内側にあたる右側の車輪が浮き上がり、そのまま先頭車両が軌道から逸脱して左側に倒れ込んだ「転覆脱線」だった可能性が高いことが28日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べでわかった。
過去にも国内で転覆脱線は起きているが、今回のように速度超過や急ブレーキが原因になったとみられる転覆脱線は極めて特異なケースで、事故調ではメカニズムの解明を急ぐ。
ところが今回の事故現場を事故調が調べた結果、〈1〉右側の車輪がレールに残した傷跡が見当たらない〈2〉レール間の枕木やバラスト(敷石)上を右側車輪が走った痕跡がない〈3〉左側レールの頂部にも乗り上がり脱線特有の傷がない――ことが判明した。
このため事故調は、今回の事故では、カーブ内側に当たる右側車輪が浮き上がり、レールや地面から離れたまま、先頭車両が左側に倒れ込み、軌道から逸脱した転覆脱線だったとの見方を強めている。
車両の軽量化で、それなりの強い遠心力で脱線しやすくなったということであろう。
そう考えると、今回の事故でJR西日本に殺されたという表現はあながち間違っていないかもな。